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日露国籍問題-国籍確認訴訟から見えてくる国籍法11条1項の問題-

コメント#60-日露国籍問題―実録、帰化の法務局からの連絡~帰化者の身分証明書の交付式までー



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     元記事 ↑↑↑ を必ず参照してくださいね~。この記事は元記事の続編です。右側の月別アーカイブ「2017」のところをクリックして日付順に読むと理解しやすいと思いますョ。

 

しばらくご無沙汰しておりました。

 このところ、国籍問題をめぐってはいろいろな動きが出てきました。国籍問題をめぐる報道も次々と出されている状態です。。。ところで、一般の社会の人たちはこれら国籍問題をどのように考えているのだろうか?今までこのことをきちんと公平、大規模に調査したことは無かったのではないだろうか。。。だけどこれも近い将来明らかになるだろうと思う。いわゆる比率的には少数である極端な保守派の言葉は世にあふれているが、常識的なサイレントマジョリティーの声が近い将来、明らかになるわけだ。。。

 

 というわけで、帰化の状況の報告です。当初の原稿では報告の中の日付は正確に書かれていたのですが、一部から「危険」とのご指摘をいただきましたので、今回、○月○日という形に変更させていただきます。ご了承ください。

 さて、前回書かせていただきましたが、法務局にロシア側の国籍証明書が届いたことを確認してから待つこと約半年、○月○日午前10時ごろ、法務局から父親の携帯に電話があった。。。法務局担当者「法務省から認定にするにあたり、母親の名前は***.△△△.☆☆☆(正式なロシア語表記の名前)となります。と連絡がありました。」「念のためにお知らせいたします。」。父親「そりゃ構わないけど、住民票では***.△△△となっていると思うよ。。。」法務局担当者「そうなんですが、法務省からは母親の名前は***.△△△.☆☆☆で認定すると連絡があったもので、念のためにお知らせしています。」。父親「そりゃ構わないよ。それで手続は進んでるの?」。法務局担当者「進んでいます。法務局からは既に書類は法務省に送られています。結果を待っている状態です。」というようなやり取りがあったわけです。

 これはちょっと、事情を知らない人には何のことかわからないと思うから補足しておこうかなァ。。。ロシアの国際パスポートは苗字の表記が上段“Surname”とあり、その項目の上にロシア語表記、下にローマ字表記があるわけです。そして名前の表記が下段に”Given names”とあり、この項目もまた、上にロシア語表記、下にローマ字表記があります。この名前の表記はロシア語表記では△△△.☆☆☆となっているのに対して、ローマ字表記では△△△とだけ記されているのです。婚姻の届出はこのローマ字表記である△△△の名前で登録しますが、法務省は△△△.☆☆☆というロシア語表記を採用したということだと思われます。だから、住民票上の母親の名前と、認定上の母親の名前が微妙に違うという現象が起きたと思われるのです。

 

 そして今度は○月○日午前9時10分ごろ、また法務局から電話が父親の携帯に入りました。「法務省から確認を求められています。」という連絡だった。内容は、①.身分事項に変更はありませんか?②この先2ヶ月ぐらい外国に行く予定はありますか?という2点だった。身分事項に変更はないこと、この先2ヶ月で外国に行く予定はないことを回答した。身分事項に変更があるかどうかを確認するのはすぐ理解するが、この先2ヶ月外国へ行く予定があるかどうかという問いの理由を聞くと、担当者いわく、この先2ヶ月ぐらいで外国に行く場合は旅券法違反(日本国籍者なのに日本の旅券を持たずに出入国したということなのかな?)となってしまう可能性があるとのこと。だから海外に行く場合はすぐに連絡するように念押しされたという。そして、担当者の説明では通常法務省が正式に帰化を許可する1ヶ月ぐらい前にこのような確認があるということだった。通常は、この確認後1ヶ月ぐらいで許可不許可の決定があるという。。。

 

 更に○月○日午後6時40分ごろ、法務局から父親の携帯に電話が入りました。「子供二人とも法務省から帰化を許可するとの連絡がきました。」という内容の連絡だった。そして、「○月○日10時に東京法務局12階会議室で式典がありますので来てください。戸籍の作成に必要な書類の交付と、日本に帰化後は外国籍の離脱をするという誓約書を作成したと思いますが、その外国籍の離脱について説明があります。」「そのときの持ち物は父親の運転免許証、子供二人の在留カード、そして区役所で戸籍を作成してください。そのときには印鑑が必要になります。」という内容の説明があった。父親が、「私だけ行って、子供は行かなくてもいいんだろ?」と聞いたところ法務局担当者「はい、それで大丈夫です。」さらに、父親「で、その日都合つけられなかったらどうするの?」と聞いたところ、「個別に書類を交付することになります。」という回答だった。所要時間を聞くと約40分かかるという。父親は「出来る限り都合をつける。」と回答した。。。

 

 ○月○日午前10時に父親は東京法務局12階の会議室に行ったわけです。外国人登録証を見せて受付を済ませると、封筒を渡されます。父親は二人分(つまり二つの封筒)を受け取りました。封筒の中には「帰化を許可された方へ」という説明書と在留カード又は特別永住者証明書の返送先の紙、帰化届けの記載例が入っていた。そして並べられた椅子に座って待ちます。会場内には携帯電話の電源を切ることと写真撮影禁止の掲示が有った。10時になると司会から「身分証明書の交付式を行います。帰化後の名前を呼ばれたらその場で返事をし、前に出て証明書を受け取ってください。」という内容の説明があります。この日は、原告らの父親を除くほかの人たちにとっては、ハレの日であるわけです。名前を呼ばれると「ハイ」と言って前に出て国籍課長から「おめでとうございます。」といわれて差し出された帰化者の身分証明書を「ありがとうございます。」なんて言って受け取るわけです。これが普通の対応だと思うし、本来の自然な姿なのだろう。。。それでは原告らの父親にとってどのようなものだったのか?「おめでとうございました。」と言われても、困惑するわけです。とても「ありがとうございます。」という気分ではなかった。ただ単に受け取ってきただけだという。

 受け取った書類は「帰化者の身分証明書」(2枚)とその上に「帰化後の手続きについて」(1枚表裏)という書類がホチキス止めされている。

 そして、国籍課長の挨拶と、国籍課代表課長(?と思ったが、代表課長と聞こえたという)の挨拶があるわけです。「おめでとうございます。。。よき日本人となってください。。。」みたいな感じでね。。。そうそう、帰化後の手続きについての具体的な説明もありました。ちなみに、説明はとても丁寧だったと思います。

 

 この日の受け取った書類を掲載しておきます。この書類の内容やこの後のことは次回に書かせてもらおうと思います。。。それではまた。。。

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帰化を許可された方へ

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送付先説明

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帰化届記載例(表)

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帰化届記載例(裏)

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帰化後の手続きについて(表)

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帰化後の手続きについて(裏)

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帰化者の身分証明書(1枚目表)

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帰化者の身分証明書(1枚目裏)

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帰化者の身分証明書(2枚目)