japaneserussiankids's blog

日露国籍問題-国籍確認訴訟から見えてくる国籍法11条1項の問題-

コメント#61-日露国籍問題―国籍はく奪条項違憲訴訟(国籍法11条1項違憲訴訟)の地裁判決が言い渡されますー

 

japaneserussiankids.hatenablog.com

      元記事 ↑↑↑ を必ず参照してくださいね~。この記事は元記事の続編です。右側の月別アーカイブ「2017」のところをクリックして日付順に読むと理解しやすいと思いますョ。

 

 皆さん久しぶりですねェ。。。前回書いたのが2019年9月1日でした。つまり1年以上、このブログを全く書いていなかったわけです。前回は子供の帰化許可書類等を示して「この書類の内容やこの後のことは次回に書かせてもらおうと思います。。。」などと調子の良いことを書いておりましたが、機会を改めたいと思います。。。実際のところ、二人の子供の帰化も完了して、一応、原告の父親からみて今回のイベントは終結を迎え、一息ついた状態。。。さらにコロナ禍が発生して大変!!!というようなこともあって、ちょっとブログを書く気力が失せてしまったところがあるのです。。。このブログを読んでくれた方には本当に申し訳ないと思っています。。。ところが今日は、久しぶりにこのブログを書こうと思ったわけです。もちろん、それにはちゃんと理由がありますョ~。。。

 

 というわけで、このブログの1年以上のブランクの間、本当にいろいろなことがありました。。。大きな事件としては今更言うまでもありませんが「コロナ禍」ですネ。世界中のほぼ全ての人にとって2020年はコロナに振り回され、大きな苦しみを受けました。。。そしてその一方で、このコロナ禍は、一部ではなく多くの日本の政治家の身勝手、拝金主義、権威主義などの実態を明確に表面化させたわけです。本来、国民や国家を守ることが一番の使命である筈の政治家の不甲斐なさを、コロナを通して、まさに全ての国民自身に直結する形で表面化させ、それを多くの日本国民が目の当たりにし、民主主義(選挙)の大切さを考えさせるという、まァ、言ってみればブラスの副産物もありました。。。

 そして、このブログでテーマとしている日ロ国籍問題に関して言えば、問題の中心となった国籍法11条1項、、、その法律自体の違憲性が争われている「国籍はく奪条項違憲訴訟」の公判が粛々と進められていました。。。この裁判については、いろいろな形で報道もされているので、どのような状況かはネット上で調べればある程度分かると思います。。。そして、2018年に提起された訴訟、その判決がいよいよ、明日、2021年1月21日13時15分に東京地裁で言い渡されるのです。

 

 通常、判決というと法廷では主文しか言わずに判決理由などは省略されることがほとんどだと思います。このブログで取り扱ってきた二人の子供の日本国籍確認訴訟でも法廷での判決は主文だけで、判決理由は省略されていました。まァ、それこそホントに1分で終わってしまう。。。つまり。通常は判決なんて形式的なものでそんなに面白いものではなく、実際、当事者が誰も出席しないなんてことも結構あるのです。だって、当事者から見れば判決書が受け取れればそれでいいんだから。。。それでも、明日、1月21日13時15分、自分はその判決を傍聴しようと思っています。。。

 

 なんでまた、そんな1分で終わる判決の言い渡しに立ち会いたいのよ?と思うでしょ。。。自分はこの「国籍はく奪条項違憲訴訟」の初公判から傍聴(だけど2回ぐらい公判を傍聴できなかったかな。。。)しているわけですが私が今まで知っている公判の状況や、書面の内容、国側の反論の内容、様子などを見ていると、「国籍はく奪条項違憲訴訟」この判決は歴史的な判決となると予想されるのです。。。もしかしたら裁判長が何かコメントするかもしれないしねェ。。。というわけで、その歴史的な判決に立ち会いたいと思っているのです。。。実際、国籍法11条1項に苦しめられているのはこのブログのテーマである日ロ国籍問題の関係者だけではないのです。海外で活躍しようとする日本人や未来の日本の子供たち、日本の国益にも大きく関係するとても大切な判決となるのは間違えないのです。。。自分の期待通り、勝訴(国籍法11条1項が違憲と判断される)という判決ならば、その日の夕方には大きく報道されるべき内容だし、1月22日の新聞にも大きく掲載されるべきだと思うが、、、さて、どうかなァ。。。日ロ国籍問題の国籍確認訴訟の地裁判決の時(2016年6月24日)は判決当日に記者会見なども行われたが、これまた丁度、イギリスのEU離脱問題があってねェ、新聞紙上からは見事に弾き飛ばされたし、今回に至ってはコロナだけではなく、アメリカの通常の形ではない大統領就任式のニュースともぶつかる。。。なんと言えば良いのかなァ、、、とても楽しみだが、ちょっと複雑な気持ちだ。。。

 

 この裁判の関係者にとって、判決はもちろん一大関心事であるわけです。そして、実のところ、自分が一番興味を持っているのは判決理由なのです。どのような理由、理屈で判断されたのか?です。この判決理由は、今後の高裁や最高裁の審理にも大きな影響を与えるのだろうと思う。。。ただ、この判決理由の詳細情報に自分が触れるのは、さらに翌日、1月22日になると思われます。

 

 判決や判決理由についても詳細が判明したら差し支えないところからこのブログに書いていこうと思います。。。そうそう、話はがらりと変わりますが、このブログの#53で紹介している「私の子供が日本人でなくなった?冗談でしょ!」のパワーポイントデータが、ある大学の講義で使用されました。その講義の学生のレポート、反応を送っていただいたのですが、学生たちにいろいろな視点で考えていただいたことがわかり、とても興味深いものだった。国籍法について多くの人に関心を持ってもらえるのはとても嬉しいことだ。。。それでは、また。。。

 

2021年1月21日追記

今日1月21日13時15分、判決を傍聴しました。
傍聴席には一般傍聴者が20~30人ぐらい。報道関係者が12名だった。驚いたのは国側の代理人が3名、法廷に入っていたこと。通常は出てこないことが多いと思うけど、撮影があったからかなァ。。。
初めに2分間の報道機関向け撮影時間があり、そのあと判決が読み上げられました。
原告の請求を棄却との内容。
うわぁぁぁぁ~、まけちまったァァァァ。。。という感じ。
ちなみに、判決理由は省略されました。これについては判決書を熟読してから触れたいと思います。