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コメント#21-日本で生まれた日露カップルの子供の国籍問題について思う(2016年6月14日コメント)

 

japaneserussiankids.hatenablog.com

 元記事 ↑↑↑ を必ず参照してくださいね~。この元記事についていたコメントをそのまま転載したものです。右側の月別アーカイブ「2017」のところをクリックして日付順に読むと理解しやすいと思いますョ。

 

 それじゃ今日は、ネット上の反応についてちょっと書いてみよう。誤解を招かないように、もう一度書くが、この問題に対する“ネット上の反応”について書いているんだからネ。

 この事件は、9月25日に実際に裁判が提起され、この問題は一部、報道機関により報道されることとなった。わずか数百字という記事の制限を受けた中で、どの様なベテラン記者でも、ただでさえ理解しにくい問題の核心を伝えるのは無理だったのだろうと思う。(実際のところ、各記者がこの問題の核心を理解するのも難しかったのだろう。)当然、その不十分な報道によってネット上では事実を誤認したさまざまな原告側に対する批判的な反応があった。(問題の核心が正しく報道されていれば、ネット上の反応も大きく変わった可能性があると思うが。。。)だけどね、まァ、これは止むを得ない一面があったんだろうねェ~。。。そして、この問題の実態の一部を知ることになった自分からすれば、それらの反応を読んでいて面白いものではあったが、反面、大きな危機感を感じることにもなった。。。

 自分は当初、これらのネット上の書き込みを、このような国籍問題についてそれなりの関心のある人たちが書いていると言う前提で読み始めたのだ。興味があるから書き込みをするんだろう、それならば、書き込みをしている人たちは、当然、これらの問題を論ずるためのある程度の基本知識があるのだろうと。。。ところが、それらの書き込みを読んでいると、多くの書き込みが、形の上では日本の将来を憂えるような内容となっているものの、理論的な思考ではなく、根拠の無い、単に感情論の延長程度のものであって、国籍、そして国籍法に対する法知識や解釈、戸籍、住民票に対する知識がまるで欠如しているように思われた(まァ、一般の人たちにとって、国籍法などに関する知識なんて、普通はそんなもんなんだろう。もちろん、そう言う自分もそのような法知識などが事前に、十分にあったわけではない。この問題に深入りするまでは、ごくごく普通の一般市民程度の知識しか持ち合わせていなかったのだ。。。)ところが、この事件の提訴が報道された当時、小さな取扱いのこのニュースにだ、敢えて書き込みをしている人たちは基本的にはこのような問題にある程度の関心を持っている人、ある程度の事前の知見がある人なのではなかったのだろうか?多くの明確な疑問点があるにもかかわらず例の行政書士の文書を安易に鵜呑みにするし、あるいは、他のネット上の情報(この問題がはじめに報道された時にはすでに多くの関連情報がネット上に存在していた。)をつき合わせて、その裏にある真実を見出そうと言う姿勢が感じられるものでは無かった。他者の思惑に簡単に乗ってしまったのだ。。。つまり、「行間を読む力」「洞察力」あるいは「考えること」が不足しているように思われた。。。少し言い方を変えるならば、他人に考えることを丸投げして、自ら考えることを放棄しているように思われたと表現しても良いかもしれない(その一方で、これら書き込みの一部にこの問題の本質に近いと思われる書き込みもあったし、また自分が思いもよらぬ意外な視点からこの問題を捉えていると思われるものがあり、勉強になったものもあったが。。。つまり玉石混淆と言うことだ。。。)。

 恐らく、その原因として、文書を読むとき、行政書士(法律家)が書いたということで思考停止に陥ったのかもしれないし、国がこう言っているんだから国側の言っていることが正しいのだろうという先入観があったのかもしれない。。。しかし、「考えること」が不足しているということは、これは極めて危険なことだ。。。

 これまた、余談なんだが、ネット上には“「行間を読む力」を求めるのは見当違い”などと言う意見もあるようだ。。。いろんな意見が表明されるのは結構なことだし、どういう文脈での意見なのかと言うことも考える必要はあるが、自分はどのような状況においても「行間を読む力」や「洞察力」は大切だと思うなァ~、しかも、数ある職業の中でも最も「行間を読む力」や「洞察力」を求められる職業の人がそれを書いているというのがよくわからん。。。

 話を元に戻そうかな。
 考えることが出来なくなるということは、誰かの言うことを安易に鵜呑みにすることにつながる。まァ、その、“誰かの言うこと(例えば、ロシア大使館のホームページであり、例の行政書士のホームページであり、国側の見解だ。。。)”が正しければ結果オーライだが、そうとは限らないもんだ、、、今回の問題のように。。。
 今回の事件に当てはめれば、例の行政書士の書いたホームページを国は“考えることを放棄”して安易に鵜呑みにした。その主張に拠ると、ロシアが「日本人親がロシア国籍の取得に反対していない」と認定したのだから、その手続き実態(つまり真意かどうか)にかかわらず、日本国内法によっても「自己の志望」であると判断されるという。。。ネット上の意見の多くは、例の行政書士のホームページとこの国側の主張を、これまた安易に鵜呑みにしているわけだ。。。この主張に基づけば、尖閣諸島竹島はどうなっちゃうのよ?南シナ海のどこだかの国の埋め立て問題は?他にもISIS(国と言えるものではないが、、、)に関するネット上の情報に拠れば「execution」なのだそうだ、自分は単純に「murder」だと思うがな。。。他にも例を挙げれば限がないだろうよ。。。本来、外国政府の認定と、日本政府の判断はリンクされるべきものではないはずだ。外国政府の“認定”には思惑が含まれているのが普通で、それが日本政府の立場と必ずしも一致するわけではないのだ。なぜならば、日本は独立した国家、つまり、主権国家であり、法治国家だからだ。。。

 仮にだ、企業ならば経営者、国ならば政府与党に「行間を読む力」や「洞察力」が欠けていたのであれば、企業は倒産、国は衰退への道を進むことになるのだろう。。。
 ネット上の反応を見ていると、連想してしまう言葉がある。。。
 「憂国の士が国を滅ぼす」  勝海舟だったか、山本五十六だったかの言葉だ。。。