japaneserussiankids's blog

日露国籍問題-国籍確認訴訟から見えてくる国籍法11条1項の問題-

コメント#20-日本で生まれた日露カップルの子供の国籍問題について思う(2016年5月30日コメント)

 

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  元記事 ↑↑↑ を必ず参照してくださいね~。この元記事についていたコメントをそのまま転載したものです。右側の月別アーカイブ「2017」のところをクリックして日付順に読むと理解しやすいと思いますョ。

 

 それでは、2015年4月に行われた第3回公判、つまり被告準備書面(1)についてちょっと書いてみようか。。。
 出てきた被告の書面の結論は“原告らの請求をいずれも棄却するとの判決を求める”と言うものだった。これはつまり、訴えの利益があることを認めたということだ。。。

 そして、これ以降、実質的な議論が始められたのだ。2016年1月の原告父と母の尋問を経て、2016年4月に結審するまで、ほぼ2カ月おきに書面が交互に提出され、議論が進められた。内容的には、大きく二つの側面から議論された。。。つまり、法律論と事実面だ。。。過去に類似の判例が見当たらない事件だと言うこともあって、法律論が議論の中心となった。事実面に関しては自分でもある程度理解できるんだが、この法律論と言うのは、イャ~、これがまた、法律のド素人にはよく理解できないんだなァ~。自分にとっても一番簡単な説明がだねェ~、原告と被告双方から出てきた書面という状態、、、あれだけの量の書面をいろいろ調べながら必死に読んで、やっと何が書いてあるかわかるといった状態なのに、議論された法律論の全てを短く要約するなんて、とてもとても、、、自分には無理。。。(ここ2週間ぐらい、これら法律論の内容を整理して書こうと思ってさァ~、頭をひねったが、諦めたよ。だからこんなスカスカな内容になっちゃったんだけどねェ~~~。)
 それでも、原告勝訴となったら、このあたりの法律論も判りやすく一般人に解説してくれる法律のプロが出現するだろうが、、、というわけで、結局のところ、最後に残った争点は「自己の志望」に該当するのかどうかだった。。。そして、この部分に関する判断が、間もなく判決で示されるわけだ。。。

 そして“面白い後日談”と言うことを前回のコメントで書いてしまったので、ちょっと触れてみようかなァ~。まァ、全くの余談なんだがネ。。。
 裁判と言うのは、最終書面と言うのを出すんだよね、原告と被告双方から。まァ、一言で言ってしまえば今までの議論のまとめだねェ~。それを法廷で陳述して結審するわけ。。。それで、その書面だが、通常は「次回公判は○月○日だから書面は×月×日までに提出してね~」って言われるんだよ。大体、公判の1週間ぐらい前ね。。。今回の最終書面は、本来は原告側が準備書面(4)、被告側が準備書面(3)だった。書面が提出されるとね、その副本が、相手の代理人に送られる。それで、被告準備書面(3)を読んだ原告代理人は相当カチンときちゃったんだなァ~。。。何たって、被告側はまた「訴えの利益が無い」と言う主張を繰り返してきたわけだから。。。それほど判決を得たくないってことなんだろうなァ~、国側は。。。その後、ハートに火をつけられた原告弁護団ははわずか3日ぐらいで原告準備書面(5)をまとめて、公判の数日前に提出した。
 自分の場合、それまでは、原告側準備書面の内容をある程度、事前に入手できていたんだが、このときは、原告準備書面(5)を裁判所に提出したと言う事実(もちろん内容も)を把握したのは提出した後だった。その原告準備書面(5)を読んだんだが、イャ~、これまたねェ~、原告弁護団もこの時はずいぶん思い切った表現を使ったもんだ。。。これには自分のほうがビックリしちゃったよ。。。その一部をここで紹介してみようか。。。

「被告はこのような取り扱いを秘匿し、・・・虚偽の主張・・・その訴訟態度は悪質・・・」
「国民の権利権益を擁護する・・・法律の目的からしても・・・国の責務から言っても・・・わが国の法解釈のあり方としておよそ採用しがたい」
「被告からは合理的説明は一切提出されていない」
「被告の主張は国家としての責任放棄」
「国民を保護すべき責務を負う国として・・・無責任・背信的な主張」

 まァ、これは一部であって、他にもあるんだが、、、ここまでロコツに書かれちゃってさァ、、、どうするのよ?国側は。。。自分なんかネ、この表現、内容を見るとどうしても連想しちゃうんだよね~、以前、歴史にその名を残すような、しかも、常人の想像力をはるかに超えたデキの悪い総理を二人、しかも連続で誕生させた政党を、、、もちろん、その問題の政党よりも現在の与党は断然マシであるわけだが、それでも国として如何なものかねェ~、、、こんな事、書面に書かれちゃってさァ~。。。裁判所がどういう判断をするかも見ものだ(何度も繰り返すが、裁判所の判断は判決までどっちに転ぶかわからないものだ。)。。。

 まァ、いいのか悪いのかは判らないが、この書面を自分は晩酌をしながら読んだわけだ、、、最高のつまみだったなァ~、ビールがうまい!!

 というわけで、次回は、前々回にちょっと触れているけど、ネット上の反応という視点からこの問題をちょっと考えてみようかなァ~。